個展、公開講座
文字と音響との交換における回帰的な伝達の遅れ


ソニックパーセプション7  Sonic Perception 7
古屋俊彦 Furuya Toshihiko
2000/2/26-3/20
川崎市市民ミュージアム Kawasaki City Museum
〒2110052 神奈川県川崎市中原区等々力1-2 東急東横線、JR南武線「武蔵小杉」駅北口よりバス10分(約五分毎に発着) 電話 044-754-4500

 「我々がおそらく五千年ほど前に産み出した文字という技術は、単に人間の活動に関わる能力ではなく、五千年の集積がもたらす過剰な残存と見なすべきである。我々の言語活動にとって文字は不十分なものでしかないが、文字にとって言語活動は一面的かつ一時的なものでしかない。文字が循環的模擬体系の中でひたすら処理を加速させるならば、単一の論理がその運動体の上に浮かび上がるだけだろうが、ひとたび循環が体系の外部で回帰的な伝達の遅れを被るならば、文字と音響との交換は、そのすべての行程から過剰な痕跡を残留させ、言語活動とは別の集蔵体の集積へと向かうだろう。これは、五千年間の集積によってすでに完成している、学習しない人工知能の実験である。」 古屋俊彦



(1) 公開講座(コンピューターインスタレーションの実演などによる講演)

 1 2000/3/4(土) p.m.2:00-

 文字と音響との関係と無関係あるいは直接性と間接性について
 (過去の作品等の資料、コンピューターシミュレーションや実演などによって、
 言語活動を媒介としない文字の側から見た文字としての音響について考察する)

 2 2000/3/5(日) p.m.2:00-

 文字の蓄積と過剰な固定性である歴史集蔵体の未完了について
 (今回の作品を構成するコンピュータープログラムの実演などによって、
 無際限的に未完了であることを保証された、文字による歴史集像体について考察する)

 場所:川崎市市民ミュージアム ミニホール 入場料:1000円(二日間分)

(2) 個展(コンピューターインスタレーション、その他)

 2000/2/26-3/20 a.m.9:30-p.m.7:00 月曜日休館
 場所:川崎市市民ミュージアム 3Fミニホールその他 入場料:無料

 音響文字集蔵体の合成
目的指向的な標本化と学習をいっさい排除し、完全に機械的に合成された定型音節文字連鎖の痕跡を、
文字と音響を交換させる場において連鎖的に回帰させ、無際限に熟成させ、増殖させる。
四台のコンピューターを使ったインスタレーション作品。文字連鎖の合成と音声認識とデータベースを使用。

作品情報

 五次元定型音響文字集蔵体
構築の論理的背景を消去してしまった固定性として残存する文字の形そのものである
透明なカードの内部と外部にある多次元の空間が存続するインスタレーション作品。


作品情報